直帰です。
■仕事をしながら、いつものようにインターネットを見ていた。
■アパレル系の広告画像に「リラクシーなフーディをタイトスカートで切れ味よく着るセットアップの新提案」というキャッチコピーがついていた。
■なんか笑ってしまった。うるせ~~~~~~~~
■「新提案」とあるから、これをオススメしたくて言ってるのだろうけど、たとえば会社の後輩が外回りに出ようとしていたとき、「今回は何を提案しにいくの?」と聞いて「リラクシーなフーディをタイトスカートで切れ味よく着るセットアップです!」と言われたら、え?って言うだろう。後輩くんのキラキラの瞳を見て、皆の前で注意することも憚られるので一旦別の部屋に連れて行くだろう。
■すごく張り切っているのは伝わる。「カッコイイ!欲しい!」と思わずクリックしたくなる文言を書こうとして、リラクシーでスマートでハイカラな横文字を盛り込んでしまった結果のこれなのだ。
■可愛いもんじゃないか。タイトスカートでなんとか切れ味出そうとしているリラクシーなフーディを、我々は憎むことができない。
■こういう、「うるせ~~~~~~~~(笑)」なキャッチコピーは、アパレル系の広告や雑誌でよく見る。同じサイトを周遊すると、他にもこんなのを見つけた。
今なりたいのは多幸感フェイス♡ ハッピーオーラをつくる最新コスメを大人買い
■多幸感フェイスってなんだろう、こういうのだろうか。
たしかにハッピーオーラは出ている。大麻とかすすめてきそうだけど。
きれい見え&リラクシー!30歳からの美シルエットセットアップ誕生
■これもいい具合にうるせぇ~である。カタカナの含有量は50%に満たないというのに、なんなんだこのうるせさは。おそらくこのうるせ臭さは、「きれい見え」とかいう造語から漂う香ばしさだ。こっちからすればうるさ見えでしかない。そしてここでも嬉々として顔を出すリラクシーとセットアップ。きっとリラクシーとセットアップはうるさ見えの定番コーディネートなのだ。
■こういうのって、ライターさんはある程度狙ってやってるのかな。みんながみんな、アパレル系雑誌社に就職したからといってこんなうるさ見え構文を使うようになるものだろうか。うるさ見えのセミナーでも受けるのかな。
■でも考えてみれば、アパレルのショップ店員だってそうだよな。みんなが元からあんな「ッサイマッ セ~ェ⤴︎」(いらっしゃいませ)「ドーズ ゴラ クダッ セ~ェ⤴︎」(どうぞ御覧下さいませ)という話し方をするわけがない。あの話し方をする人達だけがアパレルの面接を受けに来ているわけではなく、環境がそうさせるのだ。周りがみんなそうだから、いつのまにか自分のドーズ ゴラ クダッ セにも違和感を覚えなくなるのだ。
■つくづく、人間とは環境に作られる生き物ですね。
■(きれいなまとめ)
■退勤後、近所の八百屋に行ったら、しめじ2パック88円で売っていた。
■大特価!と書かれた値札を見つけたときの私の顔はこれだっただろう。なるほどこれが多幸感か。愛され多幸感フェイスになるために、ハッピーオーラをつくる新作ぶなしめじを大人買いである。そりゃ首が親指にもなる。
■今日は豆腐としめじ買ってキムチ鍋にし〜〜〜〜〜ましょ!
お先に失礼します。