直帰

ミンユンギとごはんたべたい

ジョングクの歌い出しは最強の地図

 

直帰です。

 

 

■ちょっと前に「直帰さんの思う、ボーカルラインのそれぞれの強みって何ですか」というマシュマロをいただいたので、それに答えてみようと思います。ジン君、テヒョンは前に書いたので今日はジョングク。

 

 

 

■うおーーーーーーーーーームズい!!!!ジョングクの強み??????存在自体が強みだろあんなもん!!!!!!!!!!!

 

 

■ジョングクの強みをここです!ってピンポイントで言い表すのって、個人的にいちばん難しい。「ジョングクが歌っている」というだけでそのパートは毎秒正解しか叩き出さないからだ。ここが、とかじゃなくてずっと強い。

 

■ジョングクのパートにはノイズがない。普通は「ちょっと英語の発音苦手かな」とか「高音に飛ぶとき音程ブレるな」とかが人によってあるのに(おそらく彼の中には彼なりの苦手があるだろうけど)、ジョングクってそういう「こっから先は苦手」というボーダーラインをリスナーに一切気付かせない。聴いてて気が散る瞬間がないというか、ジョングクが歌ってる間は安心して感動を100% で受け止めることができる。「安心して感動できる」ことって、エンタメを鑑賞するうえでかなり重要なことだ。

 

BTSのステージを見ているときって、純粋にエンタメとして楽しむ他に、「好きな人がこんなにキラキラした場所で頑張って歌ってる」というある種の身内感情というか、メタ視点的な見方があると思うんだけど(オタクになればなるほどこの見方が強くなると思う)、個人的にジョングクのステージは常に完成されたエンタメとして見れるから好きだ。映画を観てるときのメンタリティに近いかもしれない。頑張って!みたいな気持ちにならない。こっちが頑張って!って思わなくても映画は常に完璧が約束されてるから。そんな感じ。

 

■誰かの声を24時間聴き続けろと言われたら私はジョングクを選ぶ。クセがないわけではないけど、極めてスタンダードな好かれる声、人を選ばないクセだ。ジョングクの声はTPOを選ばない。いつどんなときも、どんな配役を任されても大丈夫な役者だと思う。

 

■一番好き!じゃないにしても嫌いと感じる人はまずいなさそう。もしジョングクの声が嫌いという人がいるなら、たぶんその人の聞き方が何かしらひねくれてるか、イライラしてるだけだ。糖分が足りてれば、お、いいじゃんと思い直すかもしれない。チョコを与えて様子をみよう。

 

 

■歌い方のパターンをたくさん持っていて飽きないというのもある。たとえばジョングクの裏声はしゃーなしの裏声(地声で出ないから使う裏声)じゃなくて、そこに表現として必要だからチョイスする手段としての裏声。自分の中に無数の表現の手札を持っていて、未だにそれを増やし続けてる感じがする。

 

■ジョングクがたまに出すカバー曲には、小さな驚きが毎回ある。ハリースタイルズのFallingのカバーは最高だったな〜。サビにいったときのビリビリッと空気を震わす感じ(アンダーソンパークがやってるみたいな若干ダミ声にする感じ)とか、そんなのもやるんですか?!が毎回ある。仕入れがめっちゃ早い店みたいな。ここクエも出すようになったんですか?!みたいな。

 

 

■きっと、耳がマジで良いんだろうな。聴く力がエグいんだと思う。

 

■例えば私たちがマイケルジャクソンの曲を聴いたとき、その曲を知らなくても「マイケルジャクソンの曲だ」とわかるときがある。マイケルの曲には「マイケルっぽさ」があるからだ。ここまではわりと簡単だけど、じゃあなぜマイケルっぽく聴こえるのか?という説明はできるだろうか。

 

■それを説明するには、息の抜き方、語尾の処理の仕方など、マイケルっぽさを構築しているあらゆる要素を分解して聴く必要がある。ジョングクはこの力が並外れてるんだと思う。だからモノマネが上手い。ジョングクがやるジミンのモノマネが笑えるくらい上手いのは、人間の耳が「ジミンっぽい」と感じる部分を聴き分けて抽出できるからだ。

 

■それを自分の口で再現できる技術もあるから、いろんなシンガーの要素を自分の物にしていける。だからジョングクのアップデートって止まらないんだと思う。英語の発音が上手いのもそういうことなんだろうな。

 

■ジョングクの歌い方の好きなパターンを挙げだしたらそれこそキリがない。音にすごく芯があって誰とでも気持ちよくハモる、張りのあるジミンともエアリーなテヒョンとも合う。フェイクも一番上手い。音の芯が、空気に包まれながら正しい点をひとつひとつ踏みながら移動していく。バラァのTo remind me you got it bad のBadの部分、好きすぎて100回聴いた。ライブでも驚くほど正確だ。

 

■やばい、無限に喋っちゃう、まだ喋っていい?ジョングクのここが好き、もうちょっとだけ喋ってもいい?しゃべるね??あれだったら一旦お茶のむかトイレ行くかしてきて??

 

 

■あと、お手本を示すのに一番適した声だと思う。「今からこういうテイストのこういう曲を歌っていきますよ!」と聞き手全員にわからせる声だ。Lostで同じフレーズをジョングク→ジン→テヒョンと順番に回していくとこあるじゃん、あれとかもそう。

 

■最初に取扱説明書をもらえると、リスナーは安心して聴き進められる。地図を手に入れた私達は、あとに続くそれぞれのメンバーのパートを「それぞれの個性」として存分に味わうことができる。ジョングクが最初に太い一本道を引いてくれるからだ。着地がわかっていれば、その上でどんな遊びをしても迷子にならず、楽しい。

 

■その最たる例が、Dynamiteの歌い出しだと思う。Shoes on~から始まるあのわずか15秒間で、「僕達はこれでいく」をジョングクは全世界にわからせた。BTSのセンターとして最高の仕事をし、グループを世界へ跳ばせた瞬間だと思う。

 

 

■あと演技力の話だけしていい?するね。

 

■私はボーカルラインの曲大好き芸人なので、Dimpleがやばいってことを一生言い続けてるんだけど、2番の「溺れて死にたい、沈んで死にたい」のジョングク、あれ凄くないですか???本当に今にも空気が足りなくなりそうな、水面でなんとか息をしながら快楽を熱く欲するような声、あまりにも扇情的でゾクゾクする。

 

■イロさんも言ってたけど、役者の演技力みたいなものに近いのかな。ミュージシャンって、そういう肉体から出る生身の扇情的な部分を、いかに照れずにパフォーマンスとして見せるかで技量がわかると思うんだけど、ジョングクの歌手としての演技力は異常だと思う。普段の姿を見ているとなおさらだ。普段の彼、すごく良い意味でスターっぽさがないじゃん。全然キザじゃない。ヒョン達にイタズラを仕掛けながらにへら、と笑うすがたは見れば見るほど普通の青年だ。

 

 

■ジョングクはある時点で「練習という概念を捨てた」という話を聞いたことがある。「この時間は練習をする」という感覚で歌うのではなく、家にいようがシャワーしてようがいつでも歌う。「歌うこと」を「生きること」にしていく。これまで生きてきたチョンジョングクの肉体の器を、歌手のJungkookと限りなくシンクロさせていくのだ。

 

■それって通常の練習で極限まで行ききった人にしかたどり着かない境地だと思う。もっとできる、もっとできる、を追求していくと「このやり方ではこれ以上できない」という限界が見えて初めて頭打ちを迎える。その次のフェーズにいくためにジョングクが選んだ手段が「歌手じゃない時間を捨てる」だった。並大抵の覚悟ではできないことだ。だから彼の歌は命で歌ってる感じがするんだな。

 

 

■はあ、はあ、喋りすぎてしまった。このマロ主さんもちょっと話しかけただけなのにすごい勢いで喋られて可哀想に。全部読まなくてもいいんだからね。もう遅いか。

 

 

マシュマロ随時募集してます↓

marshmallow-qa.com

 

■テヒョンとジン君の声について書いた記事はここから読めます↓

wasabikakipingi.hatenablog.com

wasabikakipingi.hatenablog.com

 

 

■回を追うごとにボリューミーになってしまう~~~!!たのぢい。最後はジミンか。5万字しゃべってしまうかもしれない。

 

 

■これを書くにあたって「ジョングクの声ってこうだよなあ」と思うことをメモしたんだけど、あまりにも感覚的すぎて使い物にならなかったから、最後に置いておくことで成仏させる。手を加えずそのままコピペするけど、これはわかってもらえなくていい!!!自分用のメモ。

 

 

 

・ジョングクの出す音、横長な感じ。音を輪切りにしたときの切り口は横長のイメージ。分厚いきしめんとかフィットチーネみたいな形。もともとの彼の口の形がそうだからかな。縦に大きくあけて歌うタイプじゃないし、口の中の空間もそんなに広くない。息の出口がどちらかというと狭めで、ホースの先端を指でつぶして水を出すときみたいなスピード感で息が出てる。

 

・唇に全然力を入れてなくて、喉から出てくる音を自由に開放してる感じ?気持ちいい~。ジョングクのあの口の形を通って音が出てきてるのがすごくわかる音だ。ちょっと前歯が見えて半分開いてる口の形がすごく連想できて、いいなあ~愛おしいなあ~~

 

 

■何言ってるかあんまりわからないけど、愛おしいそうです。

 

 

お先に失礼します。